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2022年07月21日(木)
総合診療医センターの入江 康仁 特任助教の学術論文が国際誌『Traditional & Kampo Medicine』で年間で最も読まれた論文に選ばれました。
論文タイトル
Three mild cases of coronavirus disease 2019 treated with saikatsugekito, a Japanese herbal medicine
著者名
Yasuhito Irie, Hajime Nakae, Shin Fukui
掲載誌
TRADITIONAL & KAMPO MEDICINE
研究等概要
軽症・中等症のCOVID-19の症状緩和に柴葛解肌湯が有用である可能性を世界で初めて報告した論文です。柴葛解肌湯はスペイン風邪でも効力を発揮したといわれる漢方薬で、葛根湯+小柴胡湯加桔梗石膏で代用できます。入江特任助教は発表後も症例を集積し、その成果についてはTreatment of coronavirus disease 2019 with saikatsugekito: A case seriesとして同じくTraditional & Kampo Medicineに報告しています(https://doi.org/10.1002/tkm2.1290)。現在も世界を席巻しているCOVID-19に対して、漢方治療も貢献できることを示唆したことが、多くの研究者の目を引いたものと思われます。
参考URL
https://doi.org/10.1002/tkm2.1261
https://doi.org/10.1002/tkm2.1290