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2020年11月27日(金)
“県民の健康を守る” 秋田大学医療フォーラムを開催
秋田大学(学長:山本文雄)は11月14日、がんと感染症をテーマとした“県民の健康を守る”秋田大学医療フォーラム「がんとコロナと感染症~コロナ禍の時代にがんから身を守る~」(主催:同大医学部、医学部附属病院、本道医学振興会、共催:秋田県、県医師会、秋田魁新報社及び秋田テレビ)を市内のホテルを会場に開催した。
本フォーラムは2012年から開催され県民から好評を得ており、第10回目となる今回は、「がんと感染症」を取り上げ、新型コロナウイルスへの対策や医療現場の現状、がん治療への影響などを広く県民に紹介することを目的として、プロ野球解説者の梨田昌孝氏を特別ゲストに迎えて開催したもの。新型コロナウイルス感染防止のため一般公開せず、梨田氏が出演したシンポジウムの模様を動画投稿サイトで生配信した。
同大の山本学長の開会挨拶の後、大学院医学系研究科腎泌尿器科学講座の羽渕友則教授の進行により、医学部附属病院感染制御部の嵯峨知生部長が「感染症~目に見えない脅威~への備え」、同院同部の石川陽子感染管理認定看護師が「感染対策の基本が自分を守る~がんや新型コロナウイルスに負けないために~」、大学院医学系研究科臨床腫瘍学講座の福田耕二助教が「コロナ禍におけるがん治療」、秋田県の堀井啓一副知事が「「withコロナ」時代におけるがん検診について~正しい理解と適正受診~」、秋田県医師会の三浦進一常任理事が「コロナ禍の医療現場への影響」と題し、それぞれ講演を行った。
後半のシンポジウムでは、同大の尾野恭一医学部長の進行により、梨田昌孝氏が大阪からリモートで参加し、講演者5人によるパネルトークが行われ、一般の方から事前に寄せられた質問に対し各専門分野のパネリストが、感染症対策やコロナ禍のがん治療のあり方などについて語り合い、がんと感染症への理解を深めた。
ゲストの梨田氏は、新型コロナウイルス感染を経験しており、自身の入院生活の状況やがん検診の重要性を紹介。「自分の周りの人は温かく迎えてくれた。感染者や医療従事者への誹謗中傷はせず、手を取り合ってコロナに立ち向かおう。」と語った。
最後に南谷佳弘医学部附属病院長から「私達人類が新型コロナウイルス感染症を1日も早く克服して、1日も早く日常生活を取り戻せることを願っている。」との挨拶でフォーラムを締めくくった。
2020年11月28日に放送された「秋田大学医療フォーラム」の模様は、一定の期間ですが、以下のURL(YouTube)より視聴可能です。