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2020年02月26日(水)

「本学医学科5年生の湊隆文君が、国際医学雑誌「Nature Communications」に白神山地由来の微生物酵素B38-CAPに関する学術論文を発表しました。」

分子機能学・代謝機能学講座の久場敬司教授のもと、秋田の白神山地由来の微生物酵素B38-CAPがヒトACE2酵素と同等に心不全や高血圧を改善することを明らかにしました。ヒトACE2にはSARSの重症肺炎を改善する作用があることから、今後B38-CAPが新型コロナウイルス感染の重症化阻止の治療薬として開発されることが期待されます。

発表論文

Minato T#, Nirasawa S#*, Sato T#, Yamaguchi T, Hoshizaki M, Inagaki T, Nakahara K, Yoshihashi T, Ozawa R, Yokota S, Natsui M, Koyota S, Yoshiya T, Yoshizawa-Kumagaye K, Motoyama S, Gotoh T, Nakaoka Y, Penninger JM, Watanabe H, Imai Y, Takahashi S, Kuba K#*. #equal first author, *corresponding author
B38-CAP is a bacteria-derived ACE2-like enzyme that suppresses hypertension and cardiac dysfunction.
Nature Communications (2020) DOI: 10.1038/s41467-020-14867-z.PMID: 32103002

記者会見で発表する久場教授
講演座長の羽渕友則教授