2015年12月04日（金）

“県民の命を守る”秋田大学医療フォーラムを開催

フォーラムでのシンポジウムの様子（左端：倉本氏）

附属病院では心臓や脳血管の手術で使用する最新の医療機材などを見学。（中央：倉本氏）

　秋田大学医学部・附属病院は，去る１１月１４日（土），心臓・脳・大血管疾患をテーマとした医療フォーラムを初めて開催しました。
　今回のフォーラムは，専門医らの講演やシンポジウムを通して，心臓や脳をはじめとする循環器系疾患への理解を深め，発症が生死に関わるケースも多いことから迅速な治療や日ごろからの予防の重要性を学ぶことを目的に開催され，一般市民ら約２８０人が参加しました。
　伊藤宏医学系研究科長の開会挨拶の後，羽渕友則病院長の司会により医学部附属病院循環器内科の渡邊博之准教授が「心臓疾患の内科的治療」，同院心臓血管外科の山本浩史教授が「心臓大血管疾患の外科的治療」，また，同院脳神経外科の清水宏明教授が「脳血管疾患の内科的・外科的治療」と題して，それぞれの疾病の機序や特徴，迅速な治療や日ごろの予防の重要性などについて講演を行いました。続いて，堀井啓一秋田県副知事が，同県の循環器系疾患を取り巻く現状について講演し，併せて県を挙げての取り組みを紹介しました。
　講演終了後には，心臓弁膜症手術を乗り越え奇跡の復活を遂げたプロゴルファーの倉本昌弘氏が「開心術と快心術」と題した特別講演を行い，終了後，講演を行った専門医とのシンポジウムでは，来場者から事前に受け付けた質問に答える形で，時にはユーモアを交えながら自らの大病克服の経験などを語りました。
　倉本氏は，当日の午前中に秋田赤十字病院，本学部附属病院，秋田市消防本部を訪問し，救命救急医療の現場を視察しました。