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2026年07月03日(金)
衛生学・公衆衛生学講座の岡田麻美 大学院生が筆頭著者、野村恭子 教授が責任著者となる学術論文が国際誌「Resuscitation」に掲載されました
論文タイトル
Association of Rescue Breathing With Outcomes in Adult Suffocation-Related Cardiac Arrest(成人窒息関連心停止における人工呼吸と転帰との関連性)
著者名
Asami Okada, Takeichiro Tominaga, Masahiro Iwakura, Songee Jung, Kyoko Nomura(岡田麻美、富永健一郎、岩倉正浩、鄭 松伊、野村恭子)
掲載誌
Resuscitation
研究等概要
院外心停止の多くでは、現行のガイドラインにおいて胸骨圧迫のみの心肺蘇生法(Cardiopulmonary Resuscitation:CPR)が推奨されています。これらの推奨は、主として心原性院外心停止を対象とした研究に基づいています。一方、窒息による非心原性院外心停止では低酸素が主病態であることから、人工呼吸を併用したCPRの有効性が期待されるものの、その効果に関するエビデンスは十分ではありませんでした。
本研究では、日本全国の院外心停止レジストリ(ウツタイン様式データ)を用いて、窒息による成人院外心停止76,774例を対象に、バイスタンダーCPRの種類(胸骨圧迫のみのCPR、人工呼吸併用CPR、CPRなし)と予後との関連を疫学的手法により検討しました。その結果、人工呼吸を併用したCPRは、胸骨圧迫のみのCPRと比較して、1か月後の良好な神経学的転帰、生存率、自己心拍再開のいずれにおいても有意な改善を認めませんでした。本研究により、窒息による院外心停止では、CPRの種類のみが予後を規定する主要な要因ではなく、気道異物除去や気道確保を含む病院前での包括的な対応が重要である可能性が示唆されました。
本研究成果は救急医療分野において権威のある国際学術雑誌「Resuscitation」のオンライン速報版に掲載されました。
掲載論文:Okada A, Tominaga T, Iwakura M, Jung S, Nomura K. Association of Rescue Breathing With Outcomes in Adult Suffocation-Related Cardiac Arrest. Resuscitation. Published online June 26, 2026.
doi:10.1016/j.resuscitation.2026.111189
参考URL
https://www.resuscitationjournal.com/article/S0300-9572(26)00236-4/fulltext


