お知らせ
2023年01月05日(木)
整形外科講座大学院所属 三浦 隆徳 先生の学術論文が国際誌『International Journal of Environmental Research and Public Health』に掲載されました。
論文タイトル
Relationship between intervertebral disc compression force and sagittal spinopelvic lower limb alignment in elderly women in standing position with patient-specific whole body musculoskeletal model
著者名
Takanori Miura, Michio Hongo, Yuji Kasukawa, Hiroaki Kijima, Daisuke Kudo, Kimio Saito, Ryota Kimura, Takehiro Iwami, Naohisa Miyakoshi
掲載誌
International Journal of Environmental Research and Public Health
研究等概要
整形外科と理工学部で共同研究している筋骨格モデルを用いた論文です。腰椎後弯などの成人脊柱変形では体幹が前傾することによる椎体や椎間板の負荷増加、それによる変性の進行が指摘されていましたが、詳細は未解明でした。また近年では頚椎アライメントも重要視されてきているものの、椎間板負荷の実測は健常者の下位胸椎以遠の報告のみであり,筋骨格モデルを用いた研究においても頚椎アライメントを含めて成人脊柱変形患者を解析したものはありませんでした。本研究では理工学部と共同で作製した精度の高い筋骨格モデルを用いて、高齢女性の立位姿勢における全脊椎の椎間板圧縮力を算出しました。結果、脊柱変形による矢状面アライメント不良は胸腰椎と下位腰椎の椎間板への負荷を増大させ、さらなる変形をもたらす可能性があること、さらに頚椎の椎間板負荷にも影響を及ぼす可能性があることを示しました。