⑥学生広報インタビュー紹介 医学部医学科五年 大久保知修さん

⑥学生広報インタビュー紹介 医学部医学科五年 大久保知修さん

大久保 知修

今回は、臨床腫瘍学講座の教授である柴田浩行教授のもとで、クルクミンの研究をもとにカレーを作成するプロジェクトをされている医学部医学科5年の大久保知修(おおくぼとものぶ)さんにお話を伺いました。

Q1.現在されている活動はどのようなものなのですか。

臨床腫瘍学講座では“がんの薬物療法”、いわゆる抗がん剤について研究を行っています。抗がん剤の研究を進めるうちに、より体にやさしい方法を追い求める中で、「予防」の重要性と「医食同源」という食の重要性に思い至ったそうです。研究で分かったことですが、カレーに用いられているスパイスにクルクミンという物質があります。これは抗腫瘍効果があるとされています。さらに、トマト、ソラマメ、ニンニクなどには“フィトケミカル”という健康増進作用のある物質がたっぷり含まれていることが知られています。そこで、秋田県の野菜を使い、みなさんに食べてもらうことで『おいしく、からだが喜ぶカレー』を作りたいという信念のもと、活動を始めました。主な活動としては、製品開発のためにクラウドファンディングの宣伝を考えたり、秋田県でスパイスを扱う料理屋さんで実際に食べてみてアドバイスをいただいたり、農協に行き食材の調達の交渉などを行っています。他にも、宣伝の1つとしてホームページも作成しました。月1回で会議を行い、活動の方向性を決定しています。メンバーは全員医学生で、5年生が最も多く8人、1年生2人、3年生2人、4年生1人で活動しています。

Q2.現在のその活動はどのようなことが目標なのでしょうか。

教授の研究成果を踏まえて、野菜王国“秋田”の美味しい野菜がたっぷり入った、体が喜ぶ『秋田大学カレー』を作ろうというのが大きな目標です。研究によるとカレーには抗腫瘍効果があるとされるクルクミンという物質が含まれており、カレーを通じてみんなが元気になってほしいというのが願いです。

Q3.現在の活動の課題を教えてください。

宣伝活動をしていますが、『秋田大学カレー』についてあまり知られていないのでもっと多くの人に知ってもらいたい、ということが挙げられます。また、現在活動しているメンバーは高学年が多いので、柴田教授の活動がもっと広がったときに、より長く運営できるように低学年の学生にも知ってもらいたいです。もちろん、学内にとどまらず、秋田大学外の秋田県民や全国の皆さんにも柴田教授の研究や秋田大学カレーについてもひろめていきたいです。

Q4.今後の目標は何ですか。

1番の目標は柴田教授の夢である、美味しくて、体に優しい『秋田大学カレー』を、食卓に届け満足してもらうことが目標です。

秋田県は2023年の夏に、水害の被害もあり農業被害もあったと聞いています。秋田の美味しい野菜を使って食事から秋田県を元気にするお手伝いも少しでもできたらなと個人的に考えております。

Q5.大久保さんはこのようなカレーについての活動をされていて、ほかにも多くの活動をされていますが、大久保さんが秋田大学に入学して感じた秋田大学医学部の良さを教えてください。

先生方が学生を温かく熱心に指導してくださる点だと思います。先生方はお仕事が忙しい中でも、学生に対して時間を割いていただき、時には業務時間外でもご指導していただきました。他にも、先生方と研究をさせていただいて、学会発表や論文作成などもしている学生もいます。学生がやりたいと言ったことに対して熱烈にバックアップし指導していただける点が魅力的です。

教育熱心で優しい先生や、尊敬できる先輩や仲間と巡り逢えたことは、秋田大学医学部に入学して感じられた秋田大学の良さだと思います。

Q6.最後に、秋田大学医学部を目指している受験生や学生に向けてメッセージをお願いします!

僕は地元が神奈川なので初めは地元と異なった秋田の環境に戸惑いや不安を感じていました。しかし、環境が違う中でも、先生も同級生も優しくて、目標に向けて頑張っている尊敬できる先輩もいて、今では秋田が第2の故郷と言える場所となっています。ぜひ秋田大学医学部に来てください!お待ちしています。

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